八戸市美術館での写真展「えんぶりの根」レポート 東十日市えんぶり組による実演も!

こなんぶでは2024年2月22日〜26日、八戸市美術館のギャラリー1を会場に写真展「えんぶりの根」を開催しました。

南部電機株式会社の協賛のもと、東京在住の写真家・松本佳子(よしこ)さんと八戸在住の私が撮影したえんぶりの写真約50点を展示。展示・撤収作業は、はちのへ額装にお願いしました。

会期中の2月24日には松本さんもメンバーとして参加する「東十日市えんぶり組」(八戸市十日市)の皆さんによるえんぶりの披露とトークショーを実施。24日は20人も来れば良いな〜と思っていたら、100人を超える来場があり、ギャラリー内で予定していたえんぶり実演を急遽屋外の広場に変更。とてもにぎわいました!

デーリー東北、東奥日報などの紙面や、RABラジオ「サタデー横丁」では八戸在住の和太鼓アーティスト・KANTAさんによる生中継など、地元メディアにも取り上げていただきました。報道を目や耳に来場したという方の中には「この写真展を見るためにつがる市から来た」という方も。サタデー横丁の放送翌日にはメインパーソナリティの十日市秀悦さんも来てくださいました♪

写真展では「えんぶりの根っこの部分」を表現しました。松本さんは、「私の写真は土の匂いがすると思う」「華々しい太夫の姿はないけど、縁の下の力持ちに拍手を送りたいと思った」と話します。えんぶりを見つめた時、そこにはやはり世代を超えた地域コミュニティがあります。えんぶりは、幼児から人生の大先輩まで、全ての世代の人々が作り上げる芸能。松本さんの写真には、地域に根を張ってえんぶりに取り組む人々の姿をそのまま切り取った瞬間が溢れています。東京で生まれ育った松本さんにとっては、その姿が懐かしく、かつ、新鮮に映ったようです。

私もかれこれ10年、えんぶりの写真を撮り続けてきました。松本さんの「土の匂い」という言葉に、一年の初めに豊年を祈って行われるえんぶりは、八戸にとって地域文化の地盤となっているような存在だと感じました。私もこれからも変わらず、えんぶりに取り組む方々の言葉を耳にしたり、その姿を撮影させていただいたりしながら、えんぶりの移り変わりを見つめていきたいと思います。

写真展「えんぶりの根」は多くの皆さまのお力で成功させることができました。また、多くの皆さまのご来場で、大変盛り上がった写真展となりました。この場をお借りしまして、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました😃

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