会場でえんぶり実演も!写真展「えんぶりの根」を八戸市美術館で開きます

写真:松本佳子
写真:松本佳子

八戸に春を呼ぶと言われる伝統芸能「えんぶり」の時期がやってきました。この度、「八戸えんぶり」直後の2月22日から2月26日まで、八戸市美術館でえんぶりの写真展を開くことになりました!

今回の写真展は、東京在住の写真家・松本佳子さんと私の作品を展示する二人展。タイトルは「えんぶりの根」です。凍てつく大地に祈りを摺り込むようにして舞うえんぶり組の人々の、表舞台と裏側を捉えた写真を展示。寒い中でじわっと温かさを感じるえんぶりの独特の空気感を、写真を通して表現します。

期間中は、八戸で活動する「東十日市えんぶり組」のみなさんのえんぶり実演や、松本さん・私のギャラリートークを実施。入場無料・申込不要ですので、是非遊びにいらしてください!

写真展概要

タイトル松本佳子・二ツ森護真二人展「えんぶりの根」
会期令和6年2月22日(木)~2月26日(月)
時間 10:00~19:00 ※初日は15時から 最終日は17時まで
会場八戸市美術館
企画こなんぶ.com
協賛南部電機株式会社
入場料無料
報道対応この写真展は報道各社の皆様による取材を歓迎しております
事前にメールフォームからご連絡の上、お越しいただければ幸いです
ご来場に際して八戸市美術館は、作品保護のためお花の持ち込みができません。ご注意ください。
チラシデータ 

えんぶり実演とギャラリートーク

東十日市えんぶり組の皆さんが会場にやってきて、えんぶりを披露してくださいます!お見逃しなく!

開催日2月24日(土)15時~
内容松本さん・mamo・東十日市えんぶり組によるギャラリートーク
東十日市えんぶり組によるえんぶり実演
会場八戸市美術館
写真展の会場にお越しください
入場料無料 申込不要

えんぶり組の「表舞台=ハレ」と「日常=ケ」を写真で表現

松本さんは東十日市えんぶり組に毎年のように通い、えんぶりの本番だけでなく、練習や準備の様子、メンバー同士の触れ合いの様子など、いろいろな表情を撮り続けてきました。今回は東十日市の皆さんの表情はもちろん、いろいろな組の「日常」を捉えた写真を展示します。

写真:松本佳子

私はこの10年ほど、内丸えんぶり組、中居林えんぶり組、塩町えんぶり組を中心に、八戸えんぶりのいろいろな場面を撮影してきました。松本さんがえんぶりに向ける視線にはいつも共感を覚えています。

松本さんはえんぶりについて「『ハレ』と『ケ』のはざま」と言い表します。八戸はその昔、米が獲れずに人々が苦しんだ時代が長く続いていました。「800年続く」とされるえんぶりは、明治時代からは「豊年祭」とされ、米がよく獲れるように、今年が良い年であるようにと、地域の安寧を願って行われてきました。

生まれたばかりの赤ちゃんから人生の大先輩まで、あらゆる世代の人々が作り上げるえんぶり。えんぶりがある場所にはいつも「ハレ=表舞台」と「ケ=日常」が同居していて、カメラマンという立場でそこを訪れる私たちはその「はざま」を捉えるかのようにシャッターを切ります。今回の写真展ではその中から特にお気に入りの写真を展示します。この写真展を通して、地域に根を張るようにしてえんぶりに取り組む人々のひた向きな表情を感じていただけたら嬉しいです。

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